鼻腔内異物
症例: シーズー、雄、14歳
主訴:おやつを食べていたら、急に呼吸が苦しそうになった
院内検査:
身体検査:息を吸うのが辛そうな呼吸
レントゲン:鼻から肺にかけて明らかに閉塞するような病変は認められなかった
経過:
鼻腔内異物を疑ったが、年齢・状態を考慮しICUで経過観察を行ったが、睡眠障害が生じるレベルの呼吸困難で一般状態の悪化も見られた。そのため、麻酔下で内視鏡検査を行い明らかな異物を認めたため、これを取り除いた。異物除去後、睡眠障害もなくなり治癒した。
鼻腔内異物とは
臨床上問題となるのは外から見える鼻の穴から入った異物ではなく、食べたものがむせてのどから鼻の中に入ったものになります。
原因
比較的まれな病気ですが、短頭種での発生が多いようです。
診断
麻酔下での内視鏡検査
治療
内視鏡下での異物の除去
予後
鼻腔内の異物が取り除かれ、二次的な鼻炎が落ち着けば予後は良好