ハムスター 直腸脱
原因
下痢や消化器疾患(腸重責など)に続発して発生する
症状
お尻から赤く充血したものや、赤黒いものがみられる
診断
脱出した腸の綿棒などによる触診
身体検査やエコー検査による基礎疾患の発見
治療法
腸重責を伴わない直腸脱は綿棒などで直腸内に緩やかに押し戻し、場合によっては肛門に巾着縫合を行う
腸重責を伴った直腸脱は開腹手術や重責部の切除が必要になる
予後
腸重責を伴った直腸脱の予後はやや不良
下痢の治療反応によりではあるが、再度脱出しない症例の予後は比較的良好
症例
1歳齢
キンクマハムスター
オス
主訴
お尻から腸が出ている、下痢している
治療経過
綿棒にて整復したが、再脱出を繰り返したため、沈静下で肛門巾着縫合を実施。
写真 左整復後、右整復前