副腎皮質機能亢進症
脳の視床下部、もしくは副腎の腫大によりホルモンが過剰に分泌される病気で様々な症状を示し、その他の病気の悪化につながる病気です。
症状
多食、多飲・多尿、腹囲膨満、左右対称性脱毛など症状は様々である。
合併症として糖尿病、血栓症などがあり、命に関与することもある。
診断
血液検査(肝酵素の上昇、高コレステロールなど)レントゲン(肝腫大)、エコー検査(副腎の腫大)、尿検査(低比重尿)などの一般的な検査とACTH刺激試験や低用量デキサメサゾン試験などの検査と組み合わせることによって診断する。
治療
副腎の摘出を行う、もしくは副腎ホルモンの放出を抑制する薬剤によるものである。
症例 ミニチュアダックスフンド 雌
主訴1ヶ月前から脱毛が見られてきた。
全身状態としては、全身の脱毛、皮膚の非薄化が見られた。
後日、血液検査を実施したところ肝臓の数値が大幅に上昇していたため
さらにACTH刺激試験にて異常が検出されたため、薬の投薬を開始した。
投薬開始後は、発毛が認められるようになり、肝臓の数値の改善が認められた。
現在は皮膚の状態は良好で、肝臓の数値も良い状態である。
来院時 1か月後 2か月後 3か月後