症例報告ブログ

フェレットの脱毛

フェレットは季節や年齢の影響で被毛の色や模様が変わることが多い動物です。はじめは戸惑いますが1年、2年と飼っているとそんなものかな?と思う方も多いのではないでしょうか。しかし、それだけで済めばよいのですが、検査してみると命に関わる怖い病気であることもあるのです。それは副腎腫瘍です。進行するとホルモン異常によって様々な異常が発生します。いくつかありますが、例えば貧血やオスの場合は前立腺肥大による尿道閉塞と腎不全です。見た目で診断できないので超音波検査で診断します。腫大した副腎を見つければ仮診断として十分と考えています。

腫瘍の進行は止められませんが、ホルモン抑制剤で諸症状を抑えて長期的な管理がとても重要です。

「毛が薄い、脱毛している」「皮膚に赤みがある」「やたらと体をひっかく」といったことを見つけたら病院で検査をお勧めします。

 

治療前

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

治療後