症例報告ブログ

臍ヘルニア

今回はわんちゃん、ねこちゃんのデベソについて紹介します。若い子でお腹の中央あたりにポコンと柔らかいできものが認められたら、臍ヘルニア(デベソ)の可能性が高いです。押すとお腹の中に戻ることが多いのも一つの特徴です。

————————————————————————————————————————————

症例:年齢不明 雄 和猫
主訴:腹部より内部臓器が脱出している猫を保護したと来院した。
保護猫であるため齊ヘルニアによる便秘や嘔吐などの症状の有無、腹部内容の脱出原因は不明であったが何らかの症状がでる、感染症になる可能性や周囲の皮膚や組織の壊死が起こる可能性があったため齊ヘルニアの整復手術を行った。
経過:ヘルニアの整復は行われたため、便秘等の症状や感染症は見られず、現在は健康に過ごしている。

無題

無題2

無題3

————————————————————————————————————————————

・臍ヘルニアとは
いわゆるデベソのことである。腹腔内容(腸または脂肪)が臍(ヘソ)へと飛び出してしまうことである。

・原因
生後から成長に伴い閉じるべき臍の穴が閉じずに成長時してしまうことにより、その穴より腹腔内の臓器が脱出してしまうことによっておこる。また、齊の穴が閉じない原因については明らかではないが、遺伝性であるといわれており親に齊ヘルニアがあった場合は仔にもみられることが多いため注意が必要である。

・症状
齊ヘルニアの大きさはさまざまであり、デベソの状態になっている。
齊の中に脂肪が入っている場合は無症状だが、腸が入っている場合には食欲不振、嘔吐、便秘、腹部痛、元気がない等の症状がみられる。

・診断 
お腹を触ってデベソを確認する。

・治療
子犬のときにみられるものであれば齊ヘルニアは自然に閉じることがあるため無治療(経過観察)だが、成犬となってしまうと外科的にヘルニアの脱出物をお腹の中に戻し縫うことによって閉じる。