症例報告ブログ

子猫の健康診断

子猫の健康診断について

さまざまな理由で新しい子猫を迎え入れた方へ、子猫の健康診断はすんでいますか?

見た目上健康な子でも様々な問題を抱えている可能性があるので病院への受診をおすすめします。

 

健康診断

・触診:栄養状態、風邪をひいていないか、ノミやシラミなどの外部寄生虫などを確認します。皮膚病、外耳炎の有無を確認します。

・聴診:心疾患や呼吸器疾患の有無を調べます。

・検便検査:寄生虫疾患などを調べます。下痢等の症状がなくても寄生虫などにかかっている場合があります。

・血液検査:内臓の疾患や貧血などを調べます。また検査に適した時期がありますがエイズや白血病などのウイルス疾患の有無を調べることもできます。

 

・症例

症例:

和猫  約2カ月齢

ゆりあ

主訴:

保護した仔猫の健康診断および軟便を主訴に来院

検査:

糞便検査よりネコ回虫とコクシジウムの寄生が確認された。

また身体検査でノミが確認された。

かいちゅう

こくし

治療:

コクシジウムに関しては抗原虫薬の投与、回虫に対してはノミと同時に治療できるブロードラインという製品で治療しました。その後、健康状態も良くワクチン接種も実施され健康に過ごしています。

ウサギ 不整咬合

・原因
短頭種(ネザーランドドワーフ)、ケージをかじる、外傷、不適切な食事内容などでおきます

・症状
涙が出る、くしゃみ、眼が飛び出す、ヨダレを垂らす、手がヨダレで汚れている、痩せている、食欲がない
おなかが張っているなど様々な症状が出ます

・診断
口腔内の目視、レントゲン検査、CT検査

・治療法
不整な切歯(前歯) 、臼歯(奥歯)の切削
当院では臼歯は麻酔下で、切歯は覚醒下で切削しています
どちらも一長一短です
ただ一度不整咬合になってしまうと完全に正しい歯の形にすることはできません
定期的に切削を行う必要があります
また食事内容でペレットが多すぎる場合が非常に多いです
ペレットは体重の1パーセントくらいで十分です
チモシーなどを常食として与えるようにしましょう

・症例
3歳齢
ロップイヤー
去勢オス

・主訴
ペットショップで歯が伸びすぎていると言われた

・治療経過
目視で確認すると上下切歯と上顎臼歯の過長を認めたため
沈静化で切歯と臼歯の切削を実施
その際臼歯の1本がぐらぐらしていたため抜歯した
その後1ヶ月に1回切歯の切削を無麻酔下で実施している

・写真
過長し抜歯した臼歯

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肩関節脱臼

肩関節脱臼

肩関節脱臼とは?
肩関節は高い可動性を持っている関節であり、関節包や靭帯、周囲の筋肉群によって安定化されている。特に関節の安定化には関節包や靭帯が重要であると考えられている。
肩関節脱臼は内方脱臼、外方脱臼、前方脱臼、後方脱臼に分類され、その発生は内方脱臼が最も多く、約80%に達するとの報告もある。

治療方法
本疾病には様々な治療報告がある。治療方法には内科的治療方法と外科的治療法がある。内科的治療方法としては副子を用いた一時的固定化は、主に関節の損傷がない急性の場合に行われるが、再脱臼が生じた場合外科的治療法が必要となる。
 外科的治療法としては、上腕二頭筋転移術、棘上筋腱転移術、人工靭帯による関節上腕靭帯再建術、関節固定術、関節鏡による熱関節包縫合術など数多く報告されている。当院では人工靭帯を用いて関節上腕靭帯再建術を用いて治療を行っている。

症例
 6歳の去勢雄、体重3.5kgのトイプードルが突然の左前肢の挙上を主訴に当施設に来院した。患者は多頭飼育、完全室内飼育であり、落下や事故などの外傷歴はなく、過去に跛行を呈したことはない。

検査所見
 X線検査にて上腕骨頭の内方への変位が認められた。また側面像において、上腕骨頭と肩甲骨が重なる所見が認められた。

治療および経過
 人工靭帯による関節上腕靭帯再建術を選択した。患者は手術から6日後に退院し、術後10日で抜糸を行った。歩様や患肢の運動性および負重は徐々に回復し、安定した歩行が可能となった。現在、患者は良好に推移している。

落葉状天疱瘡

顔面、耳介、手指の皮膚にびらんや痂皮が形成される自己免疫疾患

原因;表皮と真皮角化細胞間の細胞接着が自己の免疫細胞によって妨げられることによる

症状;顔面、耳を中心に膿疱、潰瘍、びらんを左右対称性に形成する。そのほかにも爪の周囲や四肢にも病変の形成が認められることがある

診断;一般皮膚検査、また皮膚病理検査による

治療;ステロイドの免疫抑制量での全身投与。副作用によってはその他の免疫抑制剤の投薬

症例;

1歳2ヶ月

雑種ネコ

耳や顔面、四肢、体幹部に脱毛や痂皮の形成を主訴に来院されました。

この時、四肢の爪の周囲から膿が出てきていた。


来院時の写真無題


最初に持続性の抗生剤を投薬したが、部分的な皮膚病変の改善が認められたが大きな改善が認められず、食欲不振がみられたので皮膚病理検査を実施。Type_pcm_ahmics_eklt_KltObject~AhID_570471~ObjId_3195387~BinDataName_thum_2


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病理診断結果は落葉状天疱瘡という結果でした。このため、ステロイドの全身治療を開始と同時に食欲の改善、脱毛や痂皮などの皮膚症状の良化が見られた。

投薬開始から10日経過した写真2

現在、ステロイドの低容量の投薬によって体調が良く、発毛も見られ新たなる痂皮の見られていないです。

 

ハムスター 直腸脱

原因

下痢や消化器疾患(腸重責など)に続発して発生する

 

症状

お尻から赤く充血したものや、赤黒いものがみられる

 

診断

脱出した腸の綿棒などによる触診

身体検査やエコー検査による基礎疾患の発見

 

治療法

腸重責を伴わない直腸脱は綿棒などで直腸内に緩やかに押し戻し、場合によっては肛門に巾着縫合を行う

腸重責を伴った直腸脱は開腹手術や重責部の切除が必要になる

 

 

予後

腸重責を伴った直腸脱の予後はやや不良

下痢の治療反応によりではあるが、再度脱出しない症例の予後は比較的良好

 

症例

1歳齢

キンクマハムスター

オス

 

主訴

お尻から腸が出ている、下痢している

 

治療経過

綿棒にて整復したが、再脱出を繰り返したため、沈静下で肛門巾着縫合を実施。

 

写真 左整復後、右整復前

 

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